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熊野那智大社への修験道を漕ぐ! その伍 <熊野パニック 編>
2014-06-28-Sat  CATEGORY: 出撃/撤収記録 - 4号艇

ニッポンのW杯2014も 「コロンビア」戦 1-4 で終わった。

しかし、「熊野那智大社への修験道を漕ぐ!」は、まだその前半のヤマ場に差し掛かったところだ。

今回は第5シーズン <熊野パニック 編>だ。


思い返せばこの時に「サイモン」氏を5:00AMに叩き起こせば良かったのだ。

20140403 翌朝

不吉な暗雲が立ち込み、トンビが低空を不安定に滑空しだすと、

20140404 暗雲垂れ込む

いきなり突風が迫ってくるのが見えたのだ。

その突風は「サイモン」氏の方向からやって来た。


もう前には進めない。

これだけ川には流れがあるのに、どんどん上流に戻されていく。

穏やかだった水面ももうドンブラコ状態だ。


「サイモン」氏はもう川岸に避難したのか、その姿が見えない。

300m先にいたはずだった。


その時、何か黄色い物体が宙を舞った。

まさか!

そのまさかだった。


「サイモン」氏のパックラフトだ。

それが宙を舞い、そして川を滑っていた。

そして人が・・・・間違いなく「サイモン」氏が・・・・上流へとすべる様に流されて行くパックラフトを泳いで追いかけていたのだ。


こりゃいかん。

小生も慌てて川岸に上陸する。

パックラフトが風に持って行かれない様に抑えるので必死だ。


気が付くと横殴りの雨も降っている。

雷の音も聞こえる。

だだっ広いが石でゴツゴツの河川敷でただ伏せる様にして耐えるしかなかった。


河川敷から脱出したかったが、とにかく広い。

しかも足元はゴツゴツのデカい石だらけで移動する気にならない。

10kg以上のザックが括り付けられたパックラフトが風に煽られ20kgにも30kgにも感じる。


「サイモン」氏はどうなっただろうか・・・・

おっ、いたぞ!

無事そうだ!!

パックラフトを担いで河川敷からの脱出を図っていた。


この河川敷、広いだけではなく幾重もの丘の様になっている。

民家が見えるがそこまで行くのにかなりの行程だ。

しかしこの場から逃れるにはそこまで移動するしかしょうがない。


「サイモン」氏が遙か向こうで手を振っているのが見えた。

「こっちへ来ぉ~い!」 と言っている様だ。


もうボロボロで這うように移動した。

そこには絶好の避難所があった。

ここでは、それを 『 熊野シェルター 』 と呼ぼう。


『残念ですが、ここで撤収しましょう。』 と 「サイモン」の提案だ。

反対する理由はない。

20140404 熊野シェルター内部

しかし、どうもこの 『 熊野シェルター 』 、当たり前だが、我々のために造られた訳ではなさそうだ。

大水が出た時には川となるところで、橋の下であることに気づく。

20140404 熊野シェルター外観

今後どうお天気が悪化するか分からない。

更に激しい大雨になったりでもしたら・・・・・慌てて撤収だ。


雨と激しい風の中ではあるが、その 『 熊野シェルター 』 のお蔭でなんとか撤収はできた。

もうヘトヘトになりながら例の110リッターのドラム缶ドライバックに全てを詰め込む。


撤収の全てが完了して下流に向かって歩き出した。


人の姿は全く見えなかったが、

しばらく進むと地元の農作業の方に奇跡的に出会った。


北山川は三重と和歌山の県境を流れている。

7~8km下ると三重県側からバス道のある和歌山県側に渡れるらしい。

歩くしかしょうがない。

幸い山道具のポール(杖)を持って来ていたのでかなり助かった。


歩き始めると、降って雨が止んだ。

間の悪い時はそういうものなんだろう。

20140404 熊野川との合流

お天気は風はまたかなり残ってはいるが、見事に回復し青空が出始めた。

しかも、何かは橋の様なモノが見える。

20140404 熊野川 合流 橋

「なんだ。結構近い。良かった良かった。」と思うのも束の間。

「北山川」が「熊野川」と合流する地点で「熊野川」に架かる橋だった。

バスで渡った橋で、和歌山県側に架かる橋でまったく意味がなかった。



最初は並んで歩いていたが、「サイモン」氏が偵察を兼ねて先を進んだ。

青空はどんどん広がり、熊野川本流と合流したので、我々の眼下には、川下りには最高の流れが見える。

20140404 熊野川本流

しかし、水辺は崖下にあり、とても下りれない。

しかたなくドラム缶を担いで歩き続けた。


1時間以上歩いたところで、川に直接アクセスできる、広い河原に辿り着いたが、先を進んでいた「サイモン」氏が和歌山県側を睨み佇(たたず)んでいた。

20140404 サイモンに追いつく

サイモン: 『渡りましょう。 向こう岸にバス停がある。 昨日バスを乗り換えたところですよ。 レストランもあります。』

小生: 『橋がありませんけど・・・・、』

サイモン: 『パックラフトで渡るんですよ。 本来のPackraftingですよ!』

小生: 『・・・・・・・・』

小生の意見なぞどうでもよく、「サイモン」氏は川に向かって歩きだした。

20140404 サイモンの決断

それからの「サイモン」氏の早いこと早いこと。

20140404 サイモン オン・ザ・リバー

小生が準備を終える前にはもうほとんど対岸に渡っていました。

20140404 サイモン アクロス・ザ・リバー

対岸にはジェット船の船着き場があり、営業を開始していたのか、頻繁に出入りがあった。

あまりそんなところには行きたくない。

パックラフトをもう一度ドラム缶から取り出し、トラム缶をパックラフトにパッキングする元気もなかなか出ない。

しかし、どうもその船着き場が、その辺りでは唯一安全に対岸に上陸できるポイントであることを理解する。

20140404 サイモン ジャスト アクロスド

もう「熊野川」と合流してますがら、水量は北山川の十倍はある様に感じ、流れは当然かなりなものでした。

小生にも出来るのだろうか・・・・・

ここでホントの意味で、 SunnyEmotion での訓練が役にたって欲しい!


SunnyEmotion の柴田氏から教わった、「フェリーグライド」の基本と原理を思い返す。

① 船底で上流からの流れを船と一体になって感じで受けるコト。

② その流れの力を進みたい方向への推進力にするコト。

③ 決して下流側に船腹を見せないコト。簡単に転覆する。


いやホントに緊張した。

でもちゃんと訓練を受けていたおかげか、

20140404 アズ ウエル

小生も無事に対岸に辿りつく。

またPackraftを片付け、ドラム缶で再度パッキング。

いやはやホントにもうへっとへと。


でもさすがの観光地のジェット船の船着場だ。

20140404 対岸の文明世界

きれいなレストランと、清潔なトイレも完備されている。


すっかり快適な文明社会に戻り、かなりほっとしたところで、「サイモン」氏から提案が。

『ここから、新宮までバスがあります。 二時間ほどゆっくりレストランで休憩し、もう帰りましょう。 「大雲取越」へのトレッキングはまた今度にしましょう!』

もちろんこの提案に反対できる元気などもうありませんから、『そうしましょ、そうしましょ。』と諸手を挙げて賛同だ。


そのまま倒れ込む様にレストランへ。

冷たいビールに、カリカリのから揚げでもう天国!

まさに「文明開化」ってな感じです。


2時間はあっという間に過ぎJR「新宮」駅へ。

「サイモン」氏は大阪方面へ特急列車で、

20140404 新大阪行き特急

小生は名古屋方面へ 「青春18キップ」 の鈍行で。

時間的には自宅まで辿り着く鈍行での最終列車になる。

もちろん特急列車に乗ることも出来るが、往路で贅沢をしたし、ここは 「青春18きっぷ」 でのんびり名古屋へ帰ろう。


ところが、紀伊半島東部地区の伊勢・松坂のJRが強風のため運転見合わせになっているという駅アナウンスが・・・・・た。

新宮から名古屋までJR線の紀勢本線・関西本線は単線だ。

一度ダイヤが乱れるととんでもなく遅れることが容易に想像できる。


列車はホームにはいたが、1時間程遅れて発車。

20140404 鈍行 多気行き

この鈍行列車より早く発車するはずだった特急列車はまだ来ていなかった。

途中の駅で、その特急列車とすれ違い、約1時間後に今度は抜かされていく。


名古屋まで戻る乗客は、帰れなくことを恐れ、みんな特急列車を選択したのか小生の「鈍行列車」の車内はガァ~ラガラ。

20140404 車内はガラガラ みんな特急で移動

それでも、なんとか午前1:00には自宅に到着。

往路は4時間だった乗車時間は8時間となった。


結果的にはとれて思い出に残る良い冒険だったと思う。

十分な満足感を得、疲れは激しいがなんだか良い気分だ。


だが、自宅玄関の前で、その良い気分から奈落の底へ落とされる。

今回の冒険はここからそのクライマックスとなるのだが、

『 熊野那智大社への修験道を漕ぐ! その録 <最終編> ~ そして野宿は続く! 』

として次回で締めくくるたいと思う。








編集後記:


その日(4月4日)の後半、『熊野シェルター』からの徒歩行軍行程地図です。

20140404 熊野パニック行軍地図

4kmしか歩いてませんが、ドラム缶を背負ってましたし川まで横断です。

いやもう十分だと思いましたね。
 
もしも 「 大雲取越 」 を強行していたら・・・・・・また違う展開もあったのだろうか。。。。。






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コメント

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大変だったのですね
コメントさすプー | URL | 2014-06-28-Sat 12:03 [編集]
 自転車にキャンプ道具というのはしたことがありますが、パックラフトに
キャンプ道具はしたことがなかったです。
 出発地の北山川の河原は、一度パックラフトで下ったことがありますが
まったく進まず、温泉の河原で撤収した覚えがあります。
 もうちょっとゆるやかな川下りだと助かります。

 歩きでは、熊野古道もよいですが、三重県の宮川の原流域の大杉谷
ハイクもいいですよ。
Re: 大変だったのですね
コメントaldingbrooke | URL | 2014-06-28-Sat 19:22 [編集]
パックラフトにキャンプ道具、なかなか良かったです。

さすプーさん推奨のウルトラライト仕様はなかなかお値段が張りますので、110リッターのドラム缶ザックで結構 重たかったですが、その分パックラフトは安定した様に感じましたよ。

もっとも、余分な脂肪を燃焼するためのカロリー消費も冒険の目的のひとつですから。。。。

しかし最近あちこちの体の蝶番の緩みが激しくなってきたので、そろそろ真剣にウルトラライト仕様を考える時期が来たのだと考える今日この頃です。


ところでどうでしょう?

その三重県の宮川の原流域の大杉谷、packraft担いで行きましょうか!?

小生のウルトラライトの動機付けにはうってつけかも!
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