
「千絵の海 五島鯨突」葛飾北斎画
<紀伊の国 「古座」 を漕ぐ>シリーズももダラダラと今回で第4話になってしまいました。
今回で完結させますよ。
というより、今回はそのシリーズの「オマケ」編みたいな感じで。
「カヤック電車行」 ・・・・ それは車ではなく、電車やバスの公共交通機関で、折り畳みカヤックを運んで楽しむという、ちょっと「苦行」に近い活動なんです。
でもこの公共交通機関を使うことで、人とのふれあいや、いろいろと夢想できる時間が持てる。
いつもの御託はこの辺にして、今回のツアーも終わりが近づき、JR「古座」駅で今回の同伴者「サイモン」氏とも暫しの別れだ。
まずは駅舎をバックに氏と「110リッタードラム缶ドライザック」でパシャリ。

そして駅構内で、「110リッタードラム缶ドライザック」を背負ったもっさい小生が品を作ってバシャリ。

「サイモン」氏は大阪・京都方面へ、
小生は名古屋へと電車での帰路となる。
名古屋へは「紀伊勝浦」から特急「南紀」で帰ることにした。

特急を使うなんて、ちょっと贅沢です。
でも4月に同じ紀伊半島の「北山川~熊野川」からの帰路の様にはなりたくないですしね。。。。
ご参考記事: 「 熊野那智大社への修験道を漕ぐ! その伍 <熊野パニック 編> 」
ついでにやっぱしこれも: 「熊野那智大社への修験道を漕ぐ! その録 <最終編> ~ そして野宿は続く! 」
でもなんだかガラガラ。。。。。でも贅沢な時間を過ごせそうだ。

運転席へも「かぶりつき」の座席へ

おっと「鉄道時計」は、こんな感じでセットするんですな。。。

そういや、今年の漕ぎ初め2014は例の「閘門水先人」氏と名古屋市の「庄内川」に行ったことを思い出す。
その帰りにJRの『リニア鉄道館』に寄り、「閘門水先人」氏がご自分の「鉄道時計」と歴代新幹線の車両をカメラに収めてご満悦だったような・・・・・。
ご参考記事: 「 漕ぎ初め2014 - サンテンで Halkett だぁ~! 」
話は急に変わるが、「紀伊勝浦」は生マグロの水揚げが日本一らしいのだ。
考えると小生の漕ぎは、ここんとこ川がメインになっている。
JR「紀伊勝浦」駅で途中下車し商店街をうろうろするとこんなお店が。

看板には「郷土玩具・熊野古式くじら舟」と。
どれどれと覗くとこれが案外お高い・・・・・・・。
こんな感じなんでっすが。。。

当時の様子は北斎の画にもある。

いやぁ~・・・小生にはとても無理そうだわ。。。。
スナメリの背中がちょっと見えただけでパニックだったことを思いだす。
2012年の秋だったかなぇ~。
ご参考記事: 「 伊勢湾リベンジ - 人食いスナメリの幻影から逃げ惑う! 」
それにしてもあん時からもう2年。。。。。。
そろそろ、うぅぅぅぅ~、、、、、、
やっぱり、うぅぅぅぅ~、、、、、、
15フィート艇が欲しく・・・・・・なって参りました。
以上、<紀伊の国 「古座」 を漕ぐ>シリーズも今回で終われそうでっす。

それにしても綺麗な川でした。
野宿テント泊で起きた時に、近くの樹木の花からの強烈な芳香と、それに群がる何百匹という蜂の大群にはそろそろ慣れたかもです。
でも、夜中に起こされる牡鹿の息遣いにはまだまだ慣れませんがね。。。。。

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「三人官女」の真ん中の女性は人妻だったところで前回は終わったんですが、
今回は「パックラフト」の腹ん中を覗くとこから始めましょ。

同行者の「サンモン」氏のPackraftは、「Cargo Fly」っていうオプションがついてます。
Packraftの船体の空気室の中に荷物を収納できる様になっている。
Packraftの内側がどうなっているか観察できます。
口というより、お尻からお腹の中を覗くって感じです。

意外と簡単な作りで、縫い目のシールは外側からテープで接着溶着しているだけですね。
まぁこんな観察を朝からやって、それではテント・寝袋を撤収して「小川(こがわ)」を出発して「古座川」本流の河口へ向かいます。
こん時はまだ5月ですから、うっすら朝もやです。

水質も最高でっす。

前日に比べ約15センチ水位は下がってますが、それなりの瀬を楽しめます。

途中でいつからこの状態なのか・・・・切り出したであろう木が引っかかっとります。

どぉ~も、小生、こんなのが苦手です。
何だか自分が引っかかってる感じの錯覚を・・・・。
あぁ~気色わる。
そのうちに「小川(こがわ)」が「古座川」本流と合流。

川幅も水量も増えます。
河口まで2キロぐらいまで来ると、いろんな奇岩が。

お猿さんの顔がいっぱい並んでる様に見えます。
そしてJRの高架をくぐったら撤収です。

まだ午前中なので南からの向かい風に悩まされることなく無事に撤収です。
さぁここ「古座」から「名古屋」へ帰らないと。
翌日からまた通常の生活が待っておりまっす。
てなことで、二日目の漕行程図です。

この日も12kmぐらいで、二日間で24kmぐらいかなぁ~。。。。。。。

前回の 『 お姫様よりその侍女が好き! 』 編 では、
同行者「サイモン」氏が「今滝之拝太郎」と化したところで

終わった訳だが・・・・・・・・、
今回、まずは「侍女」、つまり 「 女官 」 について想いを巡らせてみよう。
実は小生、ひな祭りファンだ。
より正確に言うと「雛人形」ファンだ。
ファンはオタクと違って詳しくない。
小生には妹と娘と女房が二人ずついる。
後期中年なので、50年以上生きているが、
もう50回以上「ひな祭り」をしている。
ほぼ50回は雛人形も出し入れしてきた。
少年の時からお姫様よりも「三人官女」が好きだった。
ちなみに五人囃子にも興味はない。
「三人官女」
これだす。

ふぅ~む。。。。
改めて観察すると・・・・・何だか微妙だぁ。
真ん中の人は眉毛がない・・・・・・
ほぉ~。
「三人官女」の真ん中の人は・・・・
人妻だったのね。
( ご参考のサイト: 雛人形.jp )
「サイモン」氏が、どのタイプの官女・侍女がお好きだったのかは確認してない。
まぁそんなこと、、、どうでも良いですな。。。。
とにかく「滝之拝」から戻って来た氏はどんどん清流「小川」を下った。

(最初の荒瀬をスカウトする氏)

しっかし、たまんないですなぁ~!

ほんっとにキレイですわ!!

14:30から漕ぎ出し、
そのうちに夕方になってきました。
山ん中ですから日が傾きだすと早い。
今夜の野宿場所はココ↓↓↓

熊はいないみたいだが、
どうも鹿はいっぱいみたい。
テント設営場所の周りは鹿の足跡だらけだっす。

「サイモン」氏はまた新しい真っ白なテントだ。

Cubic社のキューベンファイバー(Cuben Fiber)という素材を使ったLocus Gear(ローカスギア)社のKhufu CTF3 Cuben Fiber Shelter(クフ・キューベン)とかなんとか・・・・
なんや、ものごっつい広いテントでめちゃ軽いもんでした。
これの詳細はまたいろいググッてみますかね。
てな感じで、前半の漕行程図です。

この日の夜ですが、
アルファ米で簡単に済ませるともうやること何にもありません。
前回の北山川と時みたいに近くに温泉もありません。
ただ暗いだけなんです。
しょうかないので20:30にはもうテントに入ります。
いやホント真っ暗になります。
木立の隙間から星の光が強調されて・・・何だか気味悪いです。
そのうちにまた「クゥ~~、クゥ~~」と牡鹿の鳴き声です。
パキッ、パキッ、っと牡鹿の歩く気配も感じます。
何度も自分のイビキで起こされます。
熊かイノシシの息遣いと勘違いします。
対岸の崖の上から石が落ちる音は、
イノシシが迫ってくるのと勘違いし、
寝ぼけながらも小生一人で大騒ぎします。
隣りのテントの「サイモン」氏は、時々大きなイビキをかきながらも熟睡みたいです。
氏のイビキの音も小生には熊かイノシシの息遣いだと錯覚し一人で大騒ぎです。
てなことを一通りやってから、ようやく眠りに



まだまだ 「野宿」 初心者でっす。
To be Continued !

まずは 『 滝之拝太郎 』 の民話から・・・・・・・

昔、滝の拝の近くに、太郎という侍がいたそうな。
人々の目を楽しませるために滝の周辺の岩床に
刀で穴を掘り続けていた。
ある日、千個目の穴まであと1つというところで
刀を滝壺に落としてしまう。
だが太郎は刀を拾うために滝壺に潜ったきり戻ってこない。
家人や近所の人々は滝の主に食われたのだろうと
七日の法事をしていた。
しっかし、その時に太郎がひょっこり
帰って来たため驚いた。
太郎の話では滝壺の底に立派な宮殿があり、
そこに住む滝の主だというお姫様が
大勢の侍女とともに太郎を大歓待してくれた。
太郎は夢中になって遊んでいた。
でも、ふと家のことが気になり戻ってきた。
なんとも間の抜けたお話ではあるが、
ちょっと羨ましくも感じる。。。。
今回 (5月24~25日)はそんな民話が残る
ポイントから出撃したことでも記事にしてみよう。
今回も 4号艇: Denali Llama with Cruiser Spray Deck - Alpacka Raft LLC で 出撃。
相棒は今回も ラオス帰りの 「サイモン」氏。
( 参考記事: 大河メコンでのフランス人入植者に想いを馳せる ~ 「開き」もあるでよぉ! )
持って行ったザックはもう定番となった110リッタードラム缶のドライバック。
一泊だけの野宿なので、新兵器 「 Hyperlite Mountain Gear 」 も考えたが、この無骨さに愛着が湧いてきた。。。。

まずは名古屋から和歌山の「古座川」へ。

名古屋からいつものJR特急「南紀1号」で終着駅の「紀伊勝浦」へ。

「青春18きっぷ」のシーズンではないし、後期中年の残された時間は昔ほどふんだんにはない。
少し贅沢して「特急」で時間を買おう。
ってな感じで 「 古座 」 駅に到着です。

この日は日差しも強く、もう5月24日でしたが完全に夏の感覚。
駅のすぐ横にあるバス停でバスが来るまで約30分待ちます。

人影はほとんどなし。
シーンとしてますが、日差しはジリジリで、小学校の時の夏休み的な時間が流れます。
駅前に商店が一軒ポツンと。
この商店、 「 岡田商店 」 ってんですが、小ぎれいで清潔なこじんまりとした「キオスク」の様なお店です。
いかにも手作りの1個40円の6種類の調理パンが並んでました。
各種類1っ個ずつ、計6個をランチとして頬張ります。
いぃ~いランチでした。
ホント時間がゆっくり流れます。
のんびりしてるとマイクロバスがいきなり到着、現実に戻ります。
バスに揺られて1時間強、 「 滝の拝 」 に到着です。

出撃ポイントの水辺までが苦労しました。
足場が悪い。
しかも結構な絶壁。
110リッターのドラム缶ドライザックを背負ってますから、落っこちると、それこそ 「 滝之拝太郎 」 になってしまいます。
でもお姫様やその侍女達がホントにいるならそれもいいかも・・・・・・・ムフフ、、、、、
そんな馬鹿なことを想像しながら、にやける顔でなんとか水辺へ到達。

まずは、少し遡り 「 滝の拝 」 を拝みに、

見えて来ました「滝之拝」が。
でもでも、とっくに先行して「滝の拝」へ向かった「サイモン」氏が見当たりません。

滝の下は流れも早く、複雑なコース取りが必要です。
あまり滝に近づくのは危険です。
滝の音も凄いし、そこだけは結構な風も吹いてます。
いやぁ~恐ろしい・・・・・・。
「サイモン」氏は、まさか「滝之拝太郎」になりそこなってるのでは・・・・・・・。
そんな心配をしていると、岩場の間からひょっこりでて来ましたよ「滝之拝太郎」の如く。

それにやけにニヤついてます。
お姫様のお接待を受けたのだろうか・・・・・・・
「ぼくはお姫様よりその侍女の方が好きです!」 だと



To be Continued !

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